人生いろいろあるからこそ気付きがある。

ASD ADHD小6長男とヒルシュ中3長女。栄養士取得後看護師の道へ、看護師10年以上ブランクからの復職。病気、子育て、ワークライフバランスとは?を常に考えるワーキングママのブログです。

環境調整で変わる。

Kは以前より学校での環境調整の大切さを医師より指導されていました。

 

環境調整といっても例えばどんなこと?と思うかもしれませんが、Kの場合は

☆困難があるときもないときもスクールカウンセラーを定期的に利用すること。

☆クールダウンの場所の確保。

などがあります。

医師からはKに一番大切なことは話を聞くこと、先生の対応の大切さを毎回聞いていました。

 

一時期、Kは以前とは違い心の安定により自宅でのイライラも少なく、学校準備や宿題も明らかにスムーズにできていました。

ですが、最近また荒れています。

教科書やノートに穴があいていたり、鉛筆や消しゴムが折られていたり。イライラしやすいです。

下校後は発散に友達と遊び、帰宅後は工作や遊びに没頭し、宿題や学校準備は夜10時過ぎや朝方に。終わらないことで私も必要以上にイライラ😓

 

Kに最近支援クラスの授業はどう?と話を聞くと。

Kは授業がわからないんだ!

プリントをやって。で渡されても僕には具体的に教えてもらわないとわからないんだ。

だから最近また僕はさんすうがわからなくてイライラして辛いんだ。

先生はわかってくれていない。そう話していました。

 

Kの場合、同じことの繰り返しなら過去の経験から何をするのかわかりますが、新しいことは例えばさんすうのプリントの場合、それが何をやるものなのか、文章を読んで式と答えを書くとか、表をどのように埋めるとか、絵を見てどのようにするとか具体的に説明しないと、意図を理解できないため、だから何をするの??と混乱してしまいます。

 

 

先日、担任、支援担任、市の発達支援センター臨床心理士さんとの4者面談をしました。

Kの困難感に対してどう対応していくのがよいかを定期的な面談で話し合うことになりました。

先生方は何にイライラしやすいかわからないと以前話していました。

私はKがどんなことが理解しにくいかを伝え、説明は段階、段階にわけて伝えないと理解できないこと。日々の成功体験で自己肯定感が高まり心の安定となってイライラの沸点も低くならないことを伝えました。

 

支援担任より声かけなどの対応を変えた話しを聞きました。先生が脱走するのではないか?とすぐに腕をつかまなくなったこともKが落ちついている理由となっていました。

そのおかげでKも対応を変えたその日から明らかに違いが出ていました。

 

その時の4者面談では、臨床心理士さんからは先生方にKのように知的レベルの高い子の場合は最初の声かけで寄り添わないと本人はカベを作ってしまい、シャットアウトしてしまうことがあるためその先の話しが伝わらなくなることの話しがありました。

 

面談の時は良かったのですが。最近また授業での困難感でイライラの沸点が異常に低くなってきていました💦

今までは行動する前に先生にちゃんと伝えていたと報告を聞いていたけれど。

 

心配していた、そんな矢先に学校からの連絡がありました。

脱走でした。

しかも校舎から脱走、、、。

学校からは本人は危ないことを理解し、時間で戻ってくれたことの話しがありました。

私は学校に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 

Kは1人になれない、クールダウンの場所といっても先生がそばにいたらクールダウンできない、だから1人になるために逃げた。と話していました。

私はKに、伝えることが今は難しくなっているならば、カードを作ろうと話し、1人になりたいからと校舎から出ることが何故だめか再度伝えました。

 

学校からはクールダウンする前にどこに行くか話せば追いかけない、と話しがありました。

以前と違い、今の状況では心に余裕もなく、伝えることが難しいので何かカード等を提示して知らせるようにするなど方法を考えたいと伝えました。

先生に見せるカードで、サッカーのようなレッドカード、イエローカードを作り、赤はクールダウンしにいきます。

イエローならちょっとイライラしているから話しかけないでください。といった感じに。

 

クラスの教室の引き出しには以前作成したイライラカードがあります。

『イライラしているから話しかけないで』と絵と文字で書いたクラスのお友達に知らせるカードです。

 

学校からはクールダウンしている時は1人にさせることを教員で再度周知していくこと、Kにも伝えてほしいと話しがありました。

 

私は学校に謝罪と医師からアドバイスをもらった宿題の量を減らしてもらうお願いをしました。

 

医師からはKの場合は環境調整で明らかな変化があること、やはり今は薬が必要な状況ではないこと、イライラするからと宿題のために薬を飲むのは違うこと、今の状況では宿題を減らしてイライラしやすい状況を減らすことも1つとのアドバイスがありました。

 

Kは脱走した翌日にスクールカウンセラーの先生に何故脱走したか、脱走はいけなかったこと、最近学校の勉強が何故イライラしやすいかなどを話したそうです。家族以外に話せたことでKは帰宅後、気持ちが落ちついていました。

 

Kにとって話しをすること、聞いてもらうことは日頃まわりに理解してもらえないことが多いだけに、とても重要なことなのです😌