Kは以前より学校での困難感があり、イライラしやすくなっていました。
定期的な医師の通院では学校での環境調整の大切さを毎回伝えられていました。
市の発達支援センターと協力しながら学校側にその都度どのような環境調整が必要かを伝えていました。
学校側からは、ほとんど毎週連絡がきます。 内容としては困っているという内容です。何故融通がきかないのか、何故その行動がでるのかといった内容でした。イライラするきっかけがわからないといった内容も度々ありました。
電話のたびに私は苦しくなります。
電話のたびに、ご迷惑おかけしてすみませんと謝罪しています。
担任の先生との関係がなかなかうまくいかず私は悩んでいました。
主治医に相談したところ、ベテランの先生はそう簡単には変われないから難しい。
お互いに合わないから、先生はイライラしやすくなるし、Kにとってもマイナスになってしまうことを話していました。
こんなケースでは担任を変えてもらったケースもあります。と話していました。
Kのことを理解できないから先生はイライラしていました。
それによりKもイライラしやすくなっていました。
そんな矢先に先生がKに教師として絶対に言ってはいけない、Kに対する本音をクラスの中でKに向かってぶつけてしまいました。
その発言により、Kが今までになく荒れてしまい、その内容をK本人から聞いた時は心配していたことが、、、 という思いと先生がそんなことを言ってしまったらKのような特性のある子にはどこにも逃げ場がなくなってしまうのに。というショックと、先生の発言1つでスムーズにもマイナスにもなるのにという思い、先生の気持ちもわからなくもないけれど、私達家族が必死に毎日、Kの困難感を家でフォローしているのに先生がそんな対応してしまったらどんどんKは学校でもイライラしやすくなり、家でも荒れるばかりになる。という悔しい思いでした。
Kはその日、スクールカウンセラー、市の支援センターの臨床心理士さんにその日あった全てを話していました。
そして、校長先生にKは相談していました。 その夜に担任から教師として言ってはいけないことを言ってしまったこと、感情を爆発させてしまったとの謝罪がありました。
今、クールダウンの場所が学校側の都合でまた変わりました。
ですが、何もない狭く暗いその部屋ではクールダウンができていません。
Kはクールダウン中に何か作品を作ったり、何かをしながらクールダウンしたりしているので、何もない場所では気持ちが落ち着かないのです。
先生は「一人になりたいからと話していたのにクールダウンの部屋にいかないんです。」と困っているといった内容でした。
クールダウンできないのはKの言葉の中にあるとおりで、何もない場所では落ち着かないということを伝えました。
私は困っていました。
学校としてはKがイライラしやすくなっていることに困っています。
以前、Kの行動の裏側や特性について市の発達支援センターの方々が先生達に伝えても、うまくはいらないことを話していました。
どう伝えたら理解してもらえるだろうか、市の発達支援センターの臨床心理士さんと話しました。
2年生になってすぐに、先生から薬は飲まないんですか?という発言がありました。
薬を飲んだほうが楽になる子もいたからそのような発言をしたとのことでした。
担当医からはKの場合は環境によりイライラしやすくなっているから、薬では根本的に何も解決しないことを伝えられていました。
だからこそ環境調整の大切さ、先生の対応の大切さを常に伝えられていました。
私はKの思いと先生とのズレをその都度学校に連絡し、修整していました。
ですが、Kは今まで以上にイライラしやすい自分に辛くなっていました。
私も学校からの毎週の電話に困っていました。
Kは今回も主治医に「薬はでないの?」そう話していました。
主治医は環境調整しないと薬では解決しないことをKに伝えていました。
今コップの水が溢れる寸前の9ならば、薬はコップの水を7や8にすることはできるけれどイライラが完全になくなるわけではないこと、環境調整がいかに重要かを再度説明していました。
Kは「イライラしやすいの何とかしたい!」そう主治医に話し、主治医はエビリファイを開始することを決めました。
以前、リスパダールの話しがでていたのですが、エビリファイとなったため何故エビリファイになったか聞くと、エビリファイのほうが作用が緩やかとのことでした。
最少量からスタートし、薬も合う合わないがあるので、副作用出たらすぐにやめてよいこと、1週間後に私がまたKの様子を主治医に伝えることになりました。
一日一回、1錠ですが医師より朝と夜どちらに飲みたいか聞かれ、私は眠りが浅いし昼に眠くなるのも、、、と夜がいいのでは?とKに聞くと、Kは「学校が辛いから学校でイライラしにくいように朝にする。」と主治医に自ら話していました。
今朝、Kは「ママ、始まるね。お姉ちゃん、僕ね薬始まるよ。」そう話していました。
Kのなかでは薬で少しでもイライラしにくいようにしたい思いが強いようですが、私は変わらず環境調整のために市の発達支援センターと協力し、学校側に理解してもらいやすいように情報を適宜伝えながら行動していきたいと思います。