Kはイライラしやすいことに悩んでいました。
学校ではテストや教科書の問題文の文章を文の言葉のままにとらえるため、問題の意図が理解しにくいためにつまずいていたり。
説明の意味がわからずイライラしてしまったり。
自分が思っているようにうまくできない、自分の気持ちが先生達にうまく伝わらない。
と落ちつかないことが多くなっていました。
イライラする自分が全部じゃないんだ。
イライラしたくてしているわけではない。
イライラしてもうまくクールダウンできなくて、落書きしたり壁を蹴ったりしちゃうんだ。
そんなKの困難感が日々強くなり、Kは主治医に「薬をだしてほしい。イライラ減らしたい。」以前からそう話していました。
先週からエビリファイ1mgを朝一回が開始となり、１週間が経過しました。
3日ほどなんだか少し気持ち悪くて、、、と話していましたがその後は気になる体調変化はありませんでした。
眠気なども酷くなる様子もなく、何か創作したり好きなラキューをやって寝る時間はいつもと変わらず9時半頃。
Kはなんとなくイライラが10から3ぐらいに減ったような気もする。
そう話していた日もありました。
学校からは変わらず連絡がきていました。
パソコンの授業で起動がうまくいかず、イライラして机を数回蹴ったり、授業でわからないことがあり壁に鉛筆で小さな落書きしていたとのこと。
学校から連絡があった後にKと話し、授業で何につまずいたかを確認しました。
似たような問題集があったのでコピーしてKが何故つまずいたか、何がわかっていなかったか、文章を言葉のままに捉えていたことで問題内容を勘違いしていたこと、などを翌日先生に伝えました。
Kは先生達にパソコンでイライラして机を蹴ったことを謝罪したそうです。
スクールカウンセラーの面談もあったのでKは自分で何故パソコンでイライラしたか、何故蹴ったりしたか。
授業の何がわからなかったかを話したそうです。
エビリファイ内服開始から１週間経過し、学校での上記の様子や体調などを主治医に話しました。
主治医からは「ママもわかっているとは思うけれど、薬は学校の先生が対応しやすくするためのものではない。薬でイライラが治るものでもなく環境が大切。」と話しがありました。
小学校5年生、6年生くらいになると周りとの違い、イライラしている自分に悩み辛くなってくる。
イライラしていることで行動で先生に怒られてしまい、本人はもっと辛くなってしまう。そう話していました。
Kは1年生の頃から周りとの違いに悩み続けていました。
自己肯定感が日々低くなり、小学校入学前まではいろんなことが得意で自信に満ちていたのですが、困難感の連続で自己肯定感がどんどん低くなっていました。
自宅では自己肯定感を上げるために好きなこで周りに喜んでもらったり、習い事で達成感を感じたりで自己肯定感が低くならないようにしています。
勉強についての困難感は個別指導塾に通って、少しでも学校での困難感が減るようにと思っています。
Kの困難感がまだ辛そうなため、今回からエビリファイ1mgを2錠に増量となりました。
朝2錠にするか、眠くなるのが心配ならば朝、夕に1錠ずつとなり、
朝、夕に1錠ずつにしました。
Kはアトピーや過去には沢山の食物アレルギーもあり生後2ヶ月からアレルギー薬を内服しています。
アレルギー性鼻炎もあり、今は朝夕にアレルギー薬も内服しているので更に朝2錠エビリファイ内服すると学校で急に眠気やだるさが出るのではないかと思ったからです。
主治医からは、エビリファイは本来なら休薬というやり方はない薬だけど、冬休みは飲まないで、イライラしやすくなる学校が始まる時にまた飲みはじめても良いと説明がありました。
今後さらに増量となるなら、エビリファイを増量するよりも、休薬ができるという利点があるコンサータで授業に集中させるという方法も話しがありました。
コンサータはカプセルだが、学校がある時にだけ飲むことができること、コンサータは本来は自分ではどうにもならない衝動性に対応する。
Kの場合は壁を蹴ったりは理由があって、クールダウンうまくできなくてやっている行動だが、ADHDもKはあり、授業に集中することで先生から怒られることが少なくなれば本人もイライラしにくくなるという考えもあるという話しがありました。
エビリファイの効果の持続、血中濃度が気になり、薬剤師さんに聞きました。
エビリファイは内服してから30分ほどで血中濃度が一番高くなり、そこから低くなりますが3日間は効果があるとのことでした。翌日に血中濃度ゼロにはなるわけではないんだと知りました。 ただ血中濃度を維持するために内服は飲み忘れないようにするという薬でもあるようです。
Kの困難感が少しずつ軽減し、自己肯定感が上がると良いなと感じています。
