今日は初めて発達障害者支援センターで相談をしてきました。
以前行ったWISC-Ⅳの検査結果を渡し、息子Kの生育歴や現在困っていることを伝えよりよい対応を一緒に考えてもらいました。
かなりの特性があるが、それでも本人が本人なりになんとかコントロールしようとしていたり、ひどくトラブルになっていないのは様々な今までの環境のサポートがあったからでしょう。との言葉に救われました。医師からも同じように話しがあった時に試行錯誤の子育てで何が正解かもわからず困難ばかりの日常だったけれどもそれでも息子の困難が少しでも軽減していたのなら良かった。そう思いました。
毎日がとにかくいろいろありすぎて私自身も心で泣き、崩壊寸前な毎日をなんとかつなぎとめて周囲に相談したり、相談する場所を見つけて息子へどう対応するかを日々考えてきましたが周囲の環境に救われてきました。
相談内容の一つは『事故になりそうなことが多々あるADHDの息子にどう響きかせるか。』
何度注意してもまた翌日には飛び出してしまい危険なこともある息子、ADHDで何か目的があるとそこにばかり気持ちがいってしまいます。
先日はスイミングスクールの時間が終わり、道路を渡った目の前のショッピングセンターに行くときのことでした。
「行きたいところがある!」と気持ちが焦っている息子に危険を感じ危ないなと感じた私。 私と一緒に手を繋いでいても右、左に首を振っただけで車がきていないか、危なくないかまでの判断することもなく飛び出しました。
危ない!!と、私が手を繋いでいたので引き戻しましたが、車がきていることが見えていなかったのです。手を繋いでいなかったら、、、。
その後も見たいものがあるため、気持ちが焦ってエスカレーターで転びそうになり腰をぶつけました。
どうしたら息子に響くのだろう?どう伝えるのがよいのだろう?この悩みは息子がかなり小さな時からずっと変わりませんでした。 右、左に首を振っただけで終わる息子。
本人はちゃんと見たんだ!!と毎回イライラ癇癪。
ママやパパ、お姉ちゃんからしたらそれは安全確認していない。と思っても伝わりませんでした。
先日、パパがある提案をしました。「いつもママ、パパが先に歩きK(息子)は下を見て歩いている。それでは周りを見ていない。Kに道を案内してもらおう。」そう言ってショッピングモールの広い駐車場からパパ、ママ、お姉ちゃんを案内してお店まで連れていってもらいました。
そのショッピングモールの入口までは車の通りが激しいため周囲をしっかり確認しないととても危険です。Kは嬉しそうに私達を案内してくれました。
「パパ、ママ、お姉ちゃん、今車きていないから大丈夫だよ。」と、ちゃんと確認できていました。いつも注意されてばかりのKにとってみんなを守ること、みんなを喜ばせてあげることはとても嬉しかったのです。 この出来事を臨床心理士さんに伝えるととても良い方法とのことでした。
幼稚園くらいの小さな子供の場合は横断歩道で親と一緒に右見て、左見て、もう一度右見て車がこないかを一緒に確認したりするが小学生だとそんなのできる!となりそうですよね。だからこそ本人の自信に繋がる方法は良い方法です。と話していました。
今日は公文の国語で盲導犬のお話しがあったので息子は最初盲導犬て?とわからず、国語の文章問題もイメージがつかずイライラしていたのですが、盲導犬の話しをして本人もイメージがつき、公文までの道のりを盲導犬になったつもりでママを案内してみて。と伝えると一人で突っ走っては駄目だとわかり、「ママ曲がるよ。」「ママ渡るよ。」前から自転車がきたから狭いから歩道の端に止まっていよう。など日頃ママが気をつけていた状況をちゃんと自分でも考えて行動にできていました。
また明日はどうかはわかりませんが今日出来たことはとても素晴らしいことなのでママもお姉ちゃんもとても嬉しくなりました。
ASDの場合、言葉のニュアンスをとらえにくいためKのように「右、左見て。」では右、左、右をさっと見て終わってしまいます。
私達は右、左、右を見て車がこないか、危なくないかを見るまで含めた安全確認の意味で伝えた「右、左を確認して。」という言葉もKには表面的な部分しか伝わらないのです。
だからこそ、丁寧な説明が必要なのですが、Kの場合、言語理解が非常に高く耳から入るあちこちからの情報を沢山ひろってしまいます。
ですが目から入る情報の知覚推理は標準のためかなりの差があります。
つまり、沢山の情報が耳から入ってもそれを全て理解して整理する受け皿はないため本人は混乱してしまうのです。
丁寧に説明しすぎても情報を広いすぎて混乱してしまうし、簡潔にどう伝えるかが難しくもあるのです。
臨床心理士さんのお話しではASDも人により幅はかなり違うが例えば車がこないかを見てと伝えた場合、かなり遠くに見える車まで含めてしまい結局いつまでも横断歩道が渡れなくなってしまうこともあるとのことでした。そのため伝え方も人により変わってくるそうです。
息子の場合比較的近い距離だけで見ている感じですが、なるほどそう捉えてしまうパターンもあるのか、と勉強になりました。 息子の場合、目で見て納得理解するタイプなので事故の危険性を事故の映像などで見せた場合はどういった影響を与えるか聞くとASDは印象に残った記憶がずっと残ってしまったり、新しい情報にうまく変えられないこともあるため、恐い映像により周りはそんなの怖くないし、大丈夫だよ、と言っても本人が影響を受けてしまった場合、車は恐い、そんなに外の世界は恐いんだ。
外の世界に行きたくない。とまでなってしまうこともあるため、映像で伝えるなら子供向けの交通安全や見せても人形での交通安全の実験に抑えるのが良いとのことでした。
確かにKはある番組の怖い話しを見てしまい(見たら駄目だよ、怖くなるから。とママとお姉ちゃんで話しましたが、興味でお友達の家で見たK)夜は一人でトイレにいけない、洗面所にいけない、お風呂も恐いとなってしまいました。
今も恐いはありますが、時間の経過とともに少し軽減してきています。
WISCの結果やASD ADHDと本人の特性から適切な方法をアドバイスもらえたのはとても心強かったです。
〜発達障害者支援センター相談① 〜